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賃貸で高い理由

賃貸で高い理由

更新: 2026年6月読了 約5監修: プロパンナビ編集部

賃貸で高い理由

賃貸住宅では、持ち家に比べてプロパンガス料金が高くなりやすいと言われます。その背景には、入居者がガス会社を選べないという構造と、設備費が料金に上乗せされる商習慣があります。ここでは、なぜ高くなりやすいのかと、入居前・入居後にできることを中立にまとめます。

入居者はガス会社を選べないことが多い

賃貸住宅では、ガス会社を選定するのは入居者ではなく、オーナー(大家)や管理会社であることがほとんどです。入居者は物件に付いてくるガス会社をそのまま使うことになり、自分で他社と比較して選ぶ余地がありません。利用者が会社を選べないということは、会社どうしの料金競争が働きにくいということでもあります。これが、同じLPガスでも賃貸で料金が高くなりやすい背景のひとつです。

設備費が毎月の料金に上乗せされる構図

もうひとつの主因が、設備費の転嫁です。商習慣として、ガス会社がオーナー向けに給湯器・エアコン・インターホンなどを「無償貸与」し、その費用を入居者が毎月支払うガス料金に上乗せして回収する、という構図が広く見られました。オーナーにとっては初期負担なく設備が整う一方、その分は入居者のガス料金として長期間かけて回収されます。ガスそのものの原価とは別の費用が料金に混ざるため、賃貸ではプロパン料金が割高になりやすいのです。

三部料金制による是正

この不透明さを是正するため、2025年4月施行の三部料金制では、賃貸住宅で消費設備(エアコンなど)の費用をLPガス料金に計上することが禁止され、設備費用は外出し表示が求められるようになりました。これにより、何にいくら払っているのかが見えやすくなります。

CHECK

ただし、既存の契約については段階的な対応が前提で、すべてがすぐに解消されるわけではない点には注意が必要です。

入居前にできること

これから賃貸に入居する場合は、契約前に料金水準を確認しておくことが有効です。液化石油ガス法には情報提供のしくみがあり、賃貸の入居希望者は、要請すればガス料金などの情報提供を受けられることになっています。気になる物件があれば、不動産会社や管理会社を通じて基本料金・従量単価を尋ね、地域の相場と照らし合わせておくと、入居後の負担を見通しやすくなります。

入居後の対処

すでに入居している場合は、まず手元の検針票で内訳を確認しましょう。基本料金・従量料金・設備料金が分けて記載されているか、ガスと無関係な費用が混ざっていないかを見ておきます。相場より高いと感じたら、ガス会社を選定したのはオーナー側であるため、管理会社やオーナーに相談するのが筋です。賃貸では、入居者個人の一存でガス会社を替えられないのが通常である点は押さえておきましょう。

なお、持ち家や戸建てであれば、自分でガス会社を選べます。相場と照合したうえで、乗り換えを検討する余地があります。

賃貸の検針票が地域相場と比べて高いのかどうか、料金チェッカーで照合できます。

賃貸の検針票が地域相場より高いか確かめる →

出典・参考

経済産業省 液化石油ガス法施行規則改正(2024年4月2日公布/2025年4月2日施行、賃貸住宅における消費設備費用の計上禁止を含む)。本ページは制度の概要を中立にまとめた参考情報であり、個別の契約内容についてはガス会社や管理会社、公的窓口にご確認ください。